『実体験』保健所から保護犬を迎え入れる流れ

保健所から譲渡されたワンちゃんたち 里親について
保健所から譲渡されたワンちゃんたち

近頃テレビ番組などのメディアで保護犬について取り扱われることが増えましたね。

保護犬について興味がある、里親になりたい、という方に向けて

  • 一般的な保健所から保護犬を迎え入れる方法と流れ
  • 保健所から譲渡した実体験

をお伝えします。

誰でも里親になれるの?~譲渡条件の確認~

結論からいうと、

誰でも里親になることはできません

里親になるにはいくつかの条件を満たす必要があります。

里親になる為の条件

  1. 犬を養う経済力があること
  2. 引き取り手の責任者が成人であること
  3. 60歳以上の場合、犬を飼育できなくなった時預け先があること
  4. 家族全員の同意があること
  5. 飼育できる環境であること

大まかな条件は上記の通りです。また、これらは各自治体や保護団体によって異なる為、問い合わせて確認する事をおすすめします。更に細かくチェックが入る場合も、、

「乳幼児のいる家庭」「単身者」「長時間家を留守にする場合」「多頭飼い」は譲渡不可、としている自治体もあるようです。

保健所から保護犬を迎え入れる流れ

保健所から保護犬を迎え入れる流れは以下の通りです。

  1. 受付
  2. 講習
  3. 対面
  4. トライアル
  5. 譲渡

受付

保護犬が譲渡可能か電話で事前確認しましょう。

電話で予約を取ります。予約日に会場に足を運び、受付で調査票を記入します。

講習

保健所が開催する講習を受けます。

内容はペットの飼育に関する基本的な情報や法律などです。獣医やトレーナーの講習を開催する自治体もあるようです。

講習は開催する日時が決まっていることが多いため、事前予約が必要です。

※譲渡する為には講習受講が必須の自治体が多いです。中には講習無しの自治体もあります。

対面

収容されている犬たちと対面します。

引き取りたい子がいたら譲渡希望を申し込みます。

トライアル

希望者が重ならなければ、譲渡が決まります。

譲渡後のトラブル回避の為、譲渡前に希望する犬との相性などを確認したい場合は自宅で一緒に過ごしてみることができます。

保護犬が快適に過ごせるか、多頭飼いの場合は先住犬との相性を見極める期間でもあります。

トライアル期間は自治体によって異なります。1週間~1か月程で設定されていることが多いようです。

譲渡

上記の通り、希望者が重ならなければ譲渡決定します。

希望者が複数の場合は、抽選や先着順などで決定されます。

講習を受けた日に譲渡可能か、後日譲渡になるのかは自治体によって異なります。

『実体験』保健所から元野犬もっち~を譲渡した話

我が家のもっち~は、岡山県で保護された元野犬の子犬です。超ビビりです。

お迎えするまで不安や期待で落ち着きませんでした。

これから保護犬の里親になろうと考えている方の参考になればと思い、もっち~を我が家に迎え入れるまでの流れをご紹介します。

譲渡犬探し ~アプリ『ペットのおうち』で探す~

もっち~は、里親募集情報サイト『ペットのおうち』に掲載されていました。

我が家は先住犬がいます。温厚ですが、元気すぎて強引な子が苦手です。

先住犬の性格を考慮し、控えめな性格

しつけやすさや環境への馴染みやすさを考慮し、子犬

を条件としてサイトをみていました。

実際に掲載されていたページがこちらです。

保健所に電話

保健所は県外でしたが、我が家は募集地域の対象だったのですぐに電話をしました。

譲渡可能ではあるが先約があり、その方が譲渡しなければ譲渡権が回ってくる、、とのこと。

落ち込みましたが、引き取られるのはいいこと。ご縁があれば我が家の一員となるだろう、と思い予約だけ取ることにしました。

どきどきしながら保健所からの電話を待つこと数日、、、

「先約の方がキャンセルになりました」

と連絡が!我が家に譲渡権がまわってきました!

保健所に持って行った物

保健所に行く日時の予約を取り、当日までに必要な物をそろえます。

≪持って行ったもの≫

  • クレート
  • 首輪
  • チェーンリード
  • うんち処理袋
  • ビニール袋
  • ウエットティッシュ
  • ペットシート
  • おやつ
  • 印鑑

赤線は保健所から指定された持ち物、その他は持って行って良かった物です。

電話対応していた方からは、日時以外伝えられませんでした。不慣れな方もいるのか、職員の方によって対応の差があるように感じました。

必要な持ち物やわからない事などは質問できるようにしておきましょう。

もっち~との初対面

当日、受付を済ませるとすぐ犬舎に案内されました。

ここでもっち~と対面し、お世話してくださっているボランティアの方が性格や様子を教えて頂きました。そして、譲渡するか最終確認されました。

ビビるもっち~

犬舎には子犬から老犬まで様々な子が収容されており、元気で明るい子犬以外は恐る恐るこちらの様子をうかがっている子が多かったです。吠える声はなく、静かでした。

書類記入

引き取る意志を伝えると、1度犬舎を出て手続きへ。

譲渡条件の確認や誓約書への記入、マイクロチップ登録、避妊手術後の証明書の提出などの話を聞きました。トライアルするかどうかも聞かれ、手続きは30分ほどで終了。

もっち~はトライアルなし、即譲渡希望しました。

ハンドリングテスト 

手続き完了後、再び犬舎に戻りハンドリングテストを行います。

テストといっても難しいものではありません。

譲渡する子に自分で首輪とチェーンリードをつけ、クレートに入れる。

これで合格です。

ちなみにもっち~はビビりすぎて固まり、抱っこした瞬間にうんちしました。処理セット、持ってて良かったです。

クレートに入れば譲渡完了です。

奥で固まる

感想 ~保健所から譲渡してみて思ったこと~

手続きは非常に簡単で、ネットでの一般的な条件よりハードルは低いと感じました。

長時間の講習、細かな飼い主チェックなどはなく、保健所に足を運んだその日に譲渡することができました。県外に住んでいる我が家にとってはありがたかったです。

我が家が暮らす地域の保健所は講習必須で時間もかかります。譲渡の流れなど、自治体によって異なることを実感しました。

現在のもっち~。日々成長中。

人間に寄り添い、癒しを与えてくれるワンちゃんたち。本当に尊い存在です。

しかし人間によって命の期限が決められた子たちがたくさんいます。

ワンちゃんを家族に迎えようと考えている方が保護犬から検討することが当たり前になればいいなと心から思います。

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